【医師採用情報】「HCFM連携フェローシップ in 福岡」募集開始のお知らせ
九州で家庭医療指導医としての能力開発を行うプログラム
「HCFM連携フェローシップ in 福岡」
家庭医療専門研修プログラムが全国にできましたが,専門医取得後どのようにキャリアを積んでいけばよいかについては,未だ明確な道筋はありません。
家庭医療専門医取得後は指導医として活躍する場も多く存在しますが,実践する立場から指導する立場へ移行するには様々な学びが必要になります。しかし,これまで家庭医療指導医として活躍するための能力を開発するフォーマルなプログラムは全国に数少ない状況でした。
この状況を受けて,九州地方で家庭医療指導医の能力を開発するプログラムを提供したい,そんな思いから,「HCFM連携フェローシップin福岡」が設立されました。
以下の理由から,このプログラムは九州方面で家庭医療指導医としてキャリア構築を検討される応募者の方にとって,手堅い選択肢となると思います。
- 家庭医療指導医に必要なエッセンスを凝縮した実績あるプログラムである
- 研修地は素晴らしい立地である
- 修了後のキャリア支援もある
家庭医療指導医に必要なエッセンスを凝縮した実績あるプログラム
2007年から来年度で10年を迎える「北海道家庭医療学センター(HCFM: Hokkaido Centre for Family Medicine)フェローシッププログラム」は,既に14名の卒業生を輩出している実績あるプログラムです。その最大の特徴は,知識を座学で得る機会と,実践を現場で行う機会の双方を提供し,その往復から確実に成長・変化の実感を得られるところにあります。このプログラムでは家庭医療指導医に必要な以下4領域の学びを得ることができます。
- 指導医として家庭医療診療を言語化し,新たな実践に繋げる力を開発する:
すでに家庭医として診療しているプログラム応募者に対して,これまでの実践を理論という側面から改めて意味付けを行うことで,家庭医療をさらに深く学んでいきます。この分野については,HCFM理事長である草場が,カナダ ウェスタンオンタリオ大学家庭医療学講座大学院修士コースでの学びをもとに,指導を担当します。尚,研修地であるまどかファミリークリニックでは,都会型家庭医療でますます重要となってくる在宅医療を深く研修することができます(※10月に日本在宅医学会認定専門医研修プログラムに申請予定)。
- 指導医としてチームを率いる力(経営・管理)を開発する:
指導医にはチームを率いる力が求められます。チームを率いるには,進むべき方向を構想する分析スキル,その方向に人々を向かわせるリーダーシップ,目標を達成するための経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)のマネジメントなどが求められます。このプログラムではこれらの理論を学ぶ一方で,医療経営・管理学修士(専門職)(九州大学)である院長加藤と,開設したてのクリニックを題材に実践面も深く学んでいくができます。
- 指導医としての教育力を開発する
京都大学大学院医学研究科 医学教育推進センター研究生であり,欧州医学教育学会の提供するESME(Essential Skills in Medical Education) online courseでcertificateを取得しているHCFMスタッフ宮地が中心となり,教育理論の導入を行います。ここに様々なセッティング,様々な対象に対するHCFMの教育経験を反映させながら,具体的な教育プログラムの立案と実施について学んでいきます。
- 指導医としてエビデンスを使いこなし,作っていく力(研究者の素養)を開発する:
NPO法人iHOPEおよび京都大学医学部 医療疫学教室・医学教育推進センターとのコラボレーションによる質の高い研究教育が提供されます。
これらは,HCFMが提供するオンラインレクチャー(毎週2コマ,計3時間提供),現場指導(理論を実践に落とし込む),フェローコミュニティでのディスカッション,フェローフォーラム(年2回開催),FMS(Family Medicine Seminar: スタッフとフェローの勉強会で年2回開催)などによって提供されます。
指導医
加藤 光樹 :HCFMフェローシップ修了 家庭医療専門医・指導医
日本在宅医学会認定専門医 医療経営・管理学修士(専門職)
福井 慶太郎 :HCFMフェローシップ修了 家庭医療専門医・指導医
(詳しくはこちら http://www.hcfm.jp/fellow.html#fellowtop )
素晴らしい立地
福岡県小郡市は博多,天神などの都心部へのアクセスがよく(JRと私鉄が利用可能),福岡空港も近いため出張にも便利です。また,九州の様々な温泉地(湯布院,黒川,別府など)へのアクセスも大変優れています。買物,子育て,余暇の,どれをとっても恵まれた生活圏です。
修了後のキャリア支援
スタッフとして残ることを希望される場合は,まどかファミリークリニックで引き続き勤務,系列病院の丸山病院で勤務,幹部職員としての登用など,幅広く相談に応じます。
また,社会人大学院生となることを検討される場合は業務調整が必要になりますので,就学時間が捻出できるように相談いたします。実際に,院長の加藤は各種調整を行い診療所勤務中にMPHを取得しています。
キャリアに関する個別のニーズに応じ,職場として可能な限りの支援を提供する準備があります。
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募集要項
応募資格:
日本プライマリ・ケア連合学会認定「家庭医療専門医」の資格を持つ者,あるいは2016年度に取得する見込みの者
募集人数:
平成28年度の福岡フェローとして1名
勤務地:
福岡県小郡市 まどかファミリークリニック(医療法人社団豊泉会) および 関連施設
勤務期間:
フェローとしては2年を基本とし,勤務を継続する場合はスタッフとして雇用する
選考方法:
履歴書・推薦状・面接を実施
募集スケジュール:
・10月末応募締切
・11月 個別面談
・11月末 採用内定
・1月 オリエンテーション
待遇:
・医療法人社団豊泉会の正規職員として雇用する
・給与はHCFM法人規定に準ずる
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応募について,あるいは不明な点,問い合わせしたいことがございましたら,まどかファミリークリニック加藤(madoka-fc○snow.ocn.ne.jp)までお気軽にご連絡下さい。
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